掛川層群大日層の化石群
日本地質学会は5月10日、日本の都道府県の石を認定しました。「静岡県の石」化石部門では「掛川層群の貝化石群」が認定されました(既報)。これまでもに掛川層群の貝化石は学術分野で国際的に良く知られていましたが、あらためて公式に認定され、さらに価値が高まった思いがします。掛川層群の貝化石の特徴は鮮新世後期から更新世にかけての化石が見られるのですが、中でも大日層(鮮新世後期)の貝化石は古くから研究されているため、日本の鮮新世を代表する化石とされ、論文はもちろん多くの化石に関する図書などでも紹介されています。
大日層の化石は、主に浅海性のやや暖かい海に堆積した貝化石で、産状は貝殻がバラバラの状態で堆積していることから波打ち際の浅い海底で堆積したことがうかがえます。研究によるとここに堆積した貝は、比較的亜熱帯系の貝が多いようで、現生種の祖先型や化石種が半分以上と言われています。写真の化石ブロックはその特徴をよく表していますのでご紹介します。
この化石ブロックは、今から約28年前に掛川市の本郷で採集したもので、このようなブロックは、現状では産出する露頭もなく採集が困難な化石です。
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