スズキ化石資料館

明けましておめでとうございます。　
旧年中は多くの皆様のご来館ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
　さて、今年は午（うま）年です。馬の化石は現在、最も古いと考えられているウマ科動物は今から約５０００万年前の地層から見つかったヒラコテリウム（Hyracotherium）といわれています。ヒラコテリウムの化石は18世紀にヨーロッパで見つかり、リチャード・オーウェンによって名づけられました。　ヒラコテリウムは約5200万年前にはすでに北アメリカ大陸で生活していたとされています。体は子犬と同じくらいのサイズ（体高25～45センチメートル）で、比較的短く弾力性のある頭頸部とアーチ状の背骨を持っていたといわれています。歯は切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯を備えており、合計で44個の歯を持っていました。ヒラコテリウムは葉食性で柔らかい木の葉や果物などを食べていたようです。
その後メソヒップス、メリキップス、プリオヒップス、エクウスへと進化するとともに、より早く走るため足も四本指から３本そして１本の蹄と進化していきました。体も大きくなっていき、現在の大きさになったといわれています。 　　　　　　
　メリキップスから分岐したヒッパリオンの骨格（ウィキペディアより）