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2014年10月03日

掛川層群の化石  ナミガイ

掛川層群の化石  ナミガイ
学名は現生種で「Panopea japonica」,でこの貝の水管は通称「白みる」と呼ばれ寿司ネタとして有名な貝です。内湾性の細砂底に棲むとされ大型の貝です。殻は薄く良く膨れ水管が特に太く大きな貝で殻の前後は大きく開いてハマグリのように殻がきっちりと閉じません。
寿司屋さんなどの水槽で水管を大きく伸ばした白い貝を見ることがあるかと思いますがその貝です。本来はミルクイガイが「みる貝」ですが、激減したためその代用品としてナミガイが使われているようです。代用品といえども大変美味で人気の高い寿司ネタです。名前の由来は殻の表面を波状の輪脈があることからきているようです。
化石としては大日層や本来生息域の内湾性の地層を示すシルト層などからも良く産出しますが、殻が薄いため完全な形で採集が大変難しい貝です。この標本も両端が欠損しています。
殻長は約10cm殻高約7cmです。なお参考までに「ミルクイガイ」はバカガイ科で「ナミガイ」はキヌマトイガイ科です。
標本の産地は掛川市遊家です。



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