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2020年05月21日

5月21日の記事

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 カシパンウニ 「Calcified CakeUrchin」 のブロックです。表面及びウニの内部にも方解石の結晶がみられます。このカシパンウニの化石ブロックは千葉県印西市木下(きおろし)層産出のものです。ブロック全体が方解石で覆われ、よく見ると方解石の針状構造も見ることができます。またウニの殻は方解石に置換されています。
 この標本は埼玉県の「Ý」さんの寄贈品です。
下の写真は、ブロックのカシパンウニの個体を撮影したものです。木下層は約12万年前第四紀更新世の古東京湾に堆積した砂層で、貝類の化石を多産し、それらは暖流系、浅海性の貝類とされています。時代は違いますが掛川層群大日層の貝類化石も暖流系浅海性の貝類です。
木下層は平成14年に国の天然記念物に指定されています。また平成30年には日本地質学会から木下層の化石は「千葉県の化石」に認定されています。同時に大日層の貝類化石も「静岡県の化石」に選定され、それぞれ県を代表した化石として知られています。
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