
写真はハリセンボンの歯の化石です。ハリセンボンは体にたくさんの棘があることが特徴でフグの仲間です。正式にはフグ目、ハリセンボン科に属しています。ハリセンボンという名前のとおり体に鋭くとがった針のような棘があり、普段は棘は寝かしていて敵などに攻撃を受けた時や威嚇するときに直立します。棘は鱗が変化したものと言われています。肉食性で、貝類、甲殻類、ウニなどを捕食し、丈夫な歯がそれらをすり潰して食べます。フグの歯は上下に二枚づつあり上下あわせて4つの歯がありますが、ハリセンボンは1枚づつで計2枚です。写真の歯化石は掛川市本郷の大日砂層から採取したものです。ハリセンボンは、暖かい海の岩礁や砂底に生息し、冷たい海では死滅するといわれています。したがって暖流系堆積物の大日層の海にはハリセンボンもたくさん生息していたかもしれませんが、この歯化石は掛川層群ではあまり見かけていません。